はじめに
今回はケーブルワイヤー類フル内装ハイエンドロードバイクおすすめ5選!ヨーロッパメーカーも豊富!です。
前回のケーブルワイヤー類フル内装ハイエンドロードバイクおすすめ8選!高性能なモデルをご紹介!の記事ではアメリカ、台湾、日本メーカーでしたが、今回は主にヨーロッパのメーカからのご紹介です。
まだ前回の記事をご覧になっていない方はぜひそちらもご覧いただけると幸いです!
今回もどれも魅力的なロードバイクばかりですので是非最後までご覧になっていってください
ケーブル類フル内装のメリット
空力性能にプラスの影響
意外にもケーブル類が外に出ていることで、走行時に与える空気抵抗への影響は小さくないです。
これがフル内装化されることによって高速走行時の車体に与える空気抵抗を削減できます。
なので、各社ハイエンドモデルは近年ケーブルワイヤー類のフル内装を行っています。
見た目もスッキリ
また、ケーブルワイヤー類がフレームなどに収まることでスッキリとした見た目も味わえます。
ロードバイクは高価なものですから、やはり見た目にも拘りたいですよね。
ケーブルフル内装ハイエンドロードバイクおすすめ5選!ヨーロッパメーカーも豊富!
スコット フォイルRC (スイス)
前作のフォイルより、空力性能で21%、軽量性で9%、快適性で10%性能が向上した新型フォイルは、新たなパーツも合わせて装備され、さらなる進化を遂げています。
フォイルRCは、2021年のUCIルール変更に合わせて開発されており、設計コンセプトとして、バイクとコンポーネント、ライダーが一体となるよう考えられて設計されています。
ケーブルが内装されたヘットチューブは、ライダーの進行方向に合わせて空気を遮断。空気抵抗を減らすフェアリングとしての機能を備わっています。
シートステイも特徴的で、シートステイをドロップさせることによって、さらなる空気抵抗の削減を図ると同時に、快適性UPにも貢献。ディスクキャリパーブレーキを隠す事ができ、すっきりとした見た目に一役買っています。
また、これらの空力性能向上にとどまらず軽量化にも成功しています。
カーボンレイアップの改良やカーボンパーツのジョイント削減などによって、必要な剛性を損なう事なく、軽さを実現しました。
価格 : \990,000 (RC10)
重量 : 7.9kg
BMC チームマシン SLR01 THREE (スイス)
初代登場から10周年を迎えた軽量オールラウンドモデル、チームマシンシリーズ。その中でもこのSLR01 THREE はケーブルフル内装を採用しすっきりとした見た目を実現しています。
数々のビックタイトルを制してきたこのロードバイクでは、2世代目からACEテクノロジーというものを採用し、剛性、重量、快適性のトータルバランスを高次元で実現しています。
そして新型であるチームマシン SLR01 THREEでは、そこから更に空力性能をプラスし、より速く、快適で、軽量なロードバイクへと進化しました。
進化に一役買っている、ステム一体型のICS CARBONコックピットは、ケーブルをフル内装させ見た目のすっきりさを実現させただけでなく、空気抵抗の大幅な削減に大きな役割を果たし、高い整備性と305gもの軽量化に貢献しています。
価格:SRAM Force AXS 1,034,000
ピナレロ ドグマF (イタリア)
ドグマFのコンセプトとして掲げられた、THE ART OF BALANCE。
これが意味するものは、美しいデザインを含め、剛性、空力性能、快適性、重量全てを高次元で実現することです。
世界のトップのそれも最前線で活躍し続けるこのバイクには欠かせないコンセプトです。
前作のドグマF12より265gもの軽量化に成功し、4.8%のエアロダイナミクス向上と12%の剛性向上を果たしています。
フレーム重量は安全面を考慮し、865gに設定。
3Dチタンプリント性のシートクランプヤグラなどの小物類で265gの重量削減を実現しています。
このロードバイクはこういった性能の高さだけでなく、カラーラインナップが豊富なのも魅力の一つだと思います。
価格:フレームセット 979,000~
重量:SRAM RED ETAP AXS 6.9㎏
ビアンキ オルトレRC (イタリア)
ビアンキのレーシング部門であるレパルトコルサによるプロジェクトにより開発されたオルトレRCは、バイクとアスリートを『一つのシステム』として捉える開発方法でスタートしました。
これまでとは全く違ったアプローチで開発されたオルトレRCはその見た目もかなり特徴的です。
それが色濃く出ているコックピットはまさしく真のエアロロードにふさわしい出来上がりです。
開発チームはヘッドチューブ側面にエアディフレクターを設置することで、空気の流れを変え、ヘッドチューブ後部に低気圧エリアを作り出すことに成功しました。
これに、新開発された、エアロコクピットがかけ合わさり、中央の穴からアスリートの脚部に向けて低圧の空気の渦を発生させます。
理論上では従来のOltre XR4と比較して、このOltre RCは時速50km走行時に約17wのパワーの節約、250wの出力で40kmを走行した際に約45秒もの短縮が可能となっています。
価格:フレームセット 638,000~
コルナゴ VRs4 (イタリア)
全てはレースのために生み出されたバイク、それがこの VRs4です。
この VRs4の開発にあたって、エアロダイナミクス、重量、リアル・ダイナミック・スティフィネス、サイズとジオメトリー、堅牢性とメンテナンス性といった欠かせないこれらの要素を、UAEチームエミレーツの選手から直接フィードバックを受けたそうです。
そういった彼らの声をもとに、コンセプト設計を行い、テストを経てバイクの開発を行なったそうです。
VRs4が前作の性能を上回るエアロダイナミクスを得るために、Cd値と呼ばれる、空気を受ける面積、これを低減し、エアロフローへの影響を極限まで抑えるべくステム一体型ハンドルを搭載。
これにより、大幅な空気抵抗削減と、ケーブルフル内装を実現しました。
コルナゴ VRs4についての詳しい記事はこちらからどうぞ!
やはりハイエンドロードバイクはかっこいい!
今回はヨーロッパメーカーのケーブルフル内装ロードバイクをご紹介いたしました。
どのモデルも各社の企業努力やテクノロジーが詰まった最新ロードバイクなのは間違いなく、プロ選手からも熱い信頼と、実績を獲得しています。
我々のようなアマチュアライダーには必要のないスペックにも思えてしまうほど高性能な作りですが、それとこれとは別の話。
我々アマチュアは好きなロードバイクに、好きなカスタムをして(プロチームと同じ仕様にも)サイクリングやレースに挑めるという、ある意味、プロにはない特権を持っています。
そんな特権を活かすなら見た目までも拘りたいですよね。
ケーブル内装化や、高い性能は、例え違いがわからなくても乗り手である我々のモチベーションをグンと上げてくれます。
そんな魅力が、ロードバイクを楽しむことの醍醐味、なのではないでしょうか。