はじめに
今回はシクロクロス競技に用いられる特殊な自転車、シクロクロスバイクについてご紹介いたします。
シクロクロス競技とは?
シクロクロス競技は主に、ロードレースなどがオフシーズンの冬場に行われており、ヨーロッパを中心に高い人気がある自転車競技です。
元々はフランスが発祥で、ロードバイクの選手が冬のオフシーズンにトレーニングの一環として始めたのが起源と言われています。
シクロクロス競技は距離で競うのではなく、1周2.5km~3.5kmのコースを周回し、そのタイムで順位を決めます。
コース上にはさまざまな障害物があり、時にはバイクを担いだりしてその障害物を超えなくてはなりません。
このような特性から、シクロクロス競技には高い体力とバイクコントロール技術が求められる極めてハードなスポーツです。
欧州で人気のシクロクロスバイク その特徴とは?ロードバイクとはここが違う!
シクロクロス競技には荒れた路面でも走行可能なシクロクロスバイクという自転車を使用します。
見た目はロードバイクとそっくりで、高速で走行する場面も多いことから前傾姿勢を維持しやすいドロップハンドルもついています。
担ぎやすいフレーム
シクロクロス競技はコースに置かれている障害物や階段を上り下りしたりもします。そのため自転車から降りてその障害物を超えられやすいよう、シクロクロスバイクは担ぎやすい設計となっています。
多くのシクロクロスバイクはフレームの断面が3角形のおにぎりのような形になっており、また、トップチューブとダウンチューブ、シートチューブの三角の部分が大きめに設計されています。
ディスクブレーキが主流
シクロクロス競技は泥や砂などが敷かれた、悪路を高速で走行、周回する競技です。その為シクロクロスバイクに搭載されているブレーキシステムはほとんどがディスクブレーキと言っていいでしょう。
これは、高い制動力を確保する為なのはもちろん、ブレーキに泥などが詰まるなどといったトラブルが起こりにくいからでもあります。
フロントシングルが主流
シクロクロスバイクにはチェーントラブルを防ぐための工夫も欠かせません。これに対して取られている方法としてはフロントをシングル化すること、つまり変則をなくすことでトラブルを減らしているモデルがほとんどです。
これにはフロントディレーラーをなくし、ワイヤーを減らすことでバイク自体の取り回しが簡単なものになるというメリットもあります。中には、チェーン脱落防止のために「チェーンキャッチャー」という、レース中のに起きるバイクの振動でチェーンにズレが生じ、チェーンが外れてしまう事が無いように専用設計されたパーツを使用することもあるそうです。
太めのタイヤを採用
まずシクロクロスバイクの特徴として、ロードバイクに比べてより太いタイヤを履いています。
そのタイヤ幅は〜33mmとなっており、一般的なロードバイクのタイヤ幅が22~28C程度なことを考えるとその違いがわかりますね。
このシクロクロスバイクのタイヤ幅は日本自転車競技連盟の定める規定で決まっています。
まとめ
今回はシクロクロスバイクについて解説しました。
やはりロードレースとは違った競技性を持つだけあって、興味深い違いがありましたね。
日本でも根強い人気があるシクロクロス、皆さんはどう感じましたか?
この記事が皆さんのお役に立てることを願っています!