はじめに
スペシャリッシマはビアンキのレーシング部門であるレパルトコルサが開発する軽量クライミングロードバイクです。
エアロロードバイクのオルトレと同じくハイエンドレーシングモデルとしてラインナップされつつ、その驚異的な軽量性を活かしたクライミングバイクとして絶大な人気を誇ります。
そんなスペシャリッシマがモデルチェンジしました。
真のオールラウンダーへ
スペシャリッシマの特徴としてまず軽量なことが挙げられます。
ロードバイクの重量は上り坂でのパフォーマンスやダウンヒルでの安定性、そして効率性と操作性に影響します。
スペシャリッシマは完成車重量6.6kgという驚異的な軽さを持ち合わせており、ビアンキレーシング部門のレパルトコルサが開発するだけあって上記で挙げた点はどれも抜かりありません。
当然ながらレーシングバイクとしての完成度も高く、軽快な操作性とクライミング能力、安定性などどれをとっても高いパフォーマンスを発揮します。
また、ただ上りに強いだけでなく、平坦区間でいかにライダーのワット数を節約できるかという点においても考えられています。
その結果10kmの平地では、200ワット出力のアドバンテージは31.19秒に増加し、トップレベルのクライマー(6%の上りで時速30kmに達することができるクライマー)にとっては、今回の新型スペシャリッシマは3.6ワットのパワーを節約することができるバイクへと進化をしています。
まさしく軽量クライミングバイクから、真のオールラウンダーバイクへ変貌を遂げたと言えます。
オルトレからの影響
今回のモデルチェンジはオルトレRCからもインスピレーションを受けており、エアロダイナミクス効率を追求するにあたって、オルトレ同様にスペシャリッシマはフォークを効率的にフレームに組み込み空気抵抗を低減させることに成功しています。そしてD型シートポストもエアロダイナミクスに最適化された形状を踏襲しています。
トータルパッケージとしての完成度の高さ
新型スペシャリッシマの開発において、バイク単体だけではなくライダーが乗った際にいかに高いパフォーマンスが発揮できるかを念頭に、スペシャリッシマ RCではインテグレーテッドハンドルバーをはじめとする特別なコンポーネントが開発されました。
ハンドルバー
付属するハンドルバーは、好みの長さを選べるフルカーボン製で、その重量は、110×380mmでわずか330g。とても軽いです。
Acrosインターナルケーブルルーティング(ICR)に対応するハンドルバーは、リーチ73mm、ドロップ125mm、2°のフレアが特徴で、スペシャリッシマ RC ハンドルバーはProとCompとの互換性があります。(ハンドルバー単体の入荷時期は未定)
ホイールセット
スペシャリッシマ RCは32mm幅までのタイヤに対応する33mmハイトのチューブレスレディリムと高品質セラミテック・ベアリング・ハブを備えたビアンキレパルトコルサ製ホイールを標準装備しておりいます。
肝心の重量はセットでわずか1380g。トラディショナルスポークとストレートプルスポークを交互に使用することで、高速性能と快適性のバランスを高い次元で実現しています。
3つのグレードをラインナップ
Specialissima RC
RCは上り坂で最大限のパフォーマンスを発揮し、山岳以外でも最適な効率を求めるワールドツアー選手からの厳しい要求に応えるために設計されました。
スペシャリッシマ RC ハンドルバー、Reparto Corse 33Rホイール、RC139サドルを搭載。
重量:6.6kg
コンポーネント:シマノ・デュラエース Di2 モデル
定価:194万7000円(予定)
Specialissima Pro
スペシャリッシマ プロはハイレベルなライダーのために設計され、上りでも下りでも自分の限界を超えたいという願いをかなえるためのバイクです。
RCと同じエアロダイナミクスを追求したコックピットに、ビアンキ独自の振動除去テクノロジーであるカウンターヴェイルを搭載しています。
Velomann Palladiumホイール、Velomann Mitora Hyper 139mmサドルを搭載。
重量:7.0kg
コンポーネント:シマノ・アルテグラ Di2
価格:117万7000円(予定)
Specialissima Comp
スペシャリッシマ コンプは次世代オールラウンダーの性能を体験し、将来的にコンポーネントをアップグレードして更なる高みを目指したいライダーにうってつけです。トップモデル RCのインテグレーテッドハンドルバーに対応しています。
Velomann Palladiumホイール、Mitora H1 139mmサドルを装備。
重量:7.8kg
コンポーネント:シマノ・105 Di2
価格:83万6000円(予定)