「2025年版」アルミグラベルバイクおすすめ8選!価格・性能・耐久性で選ぶ最適モデル

はじめに:アルミグラベルが今、選ばれる理由

ロードバイクに加え、近年急速に人気を集めているのが「グラベルバイク」です。未舗装路も舗装路も走れる万能さが魅力ですが、なかでも アルミフレームモデル は、コストパフォーマンスと実用性の高さから注目を集めています。
カーボンフレームは軽さと快適性で優れる一方、価格が高く取り扱いに神経を使う場面もあります。それに対してアルミは 剛性が高く頑丈で、手頃な価格で導入できる のが大きな利点です。日本のライド環境、例えば河川敷や林道、そして日常の通勤など、タフに使う場面が多いサイクリストにとって「アルミグラベル」は非常に実用的な選択肢となるのです。
今回は、日本で購入できる代表的なアルミグラベルバイクを8車種取り上げ、それぞれの特徴とおすすめのライダー像を解説していきます。さらに、選び方のポイントやカーボンとの違い、日本の道路事情に即した視点も交えて、グラベル選びの参考になる情報をお届けしたいと思います。
アルミとカーボン、どちらを選ぶべきか?
ここで一度、「アルミ vs カーボン」を整理してみましょう。
- アルミのメリット
価格が安い、剛性が高く頑丈、取り扱いが気楽、ツーリングや輪行に向く - アルミのデメリット
振動吸収性ではカーボンに劣る、重量がやや増える - カーボンのメリット
軽量で快適、設計自由度が高く高性能、レース志向に対応 - カーボンのデメリット
価格が高い、扱いに気を使う
日本の舗装路主体の環境では「耐久性とコストパフォーマンス」でアルミに軍配が上がる場面が多いでしょう。特に初めてのグラベルバイクとしては、アルミが現実的な選択肢となり得ます。
日本のライド環境とアルミグラベル

日本は欧米と違い、長い未舗装路が少ない代わりに、短いダートや河川敷、林道と舗装路を組み合わせて走るスタイルが主流です。そのため「舗装を快適に走れて、たまに未舗装にも対応できるバイク」が理想的であり、アルミグラベルの持つ 耐久性とバランスの良さ がまさに適しています。
日本で買えるアルミグラベルバイクおすすめ8選!
1. Specialized Diverge E5

スペシャライズドといえば、ロードでもマウンテンでも革新的なモデルを展開してきたトップブランド。そのグラベル代表格が Divergeシリーズ です。E5はアルミフレームのエントリーモデルながら、上位のカーボンモデルと同様のジオメトリを採用しているのが大きなポイントです。
舗装路ではロードのような軽快さを発揮しつつ、未舗装では安定した挙動を示す万能設計。タイヤクリアランスも十分に広く、舗装路主体のサイクリストが「週末だけグラベルに挑戦する」といった使い方にもフィットします。価格面でも手を出しやすく、最初の一台としてはもちろん、セカンドバイクとしても人気です。
2. Trek Checkpoint ALR

トレックのチェックポイントは、ツーリング派や冒険好きのサイクリストから絶大な支持を集めるグラベルシリーズです。なかでもALRはアルミフレームながら拡張性に優れ、バイクパッキングを意識した設計が特徴です。
ボトルケージやキャリア用のマウントが豊富で、荷物を積んでの長距離ライドやキャンプツーリングに最適。ジオメトリは安定感を重視しており、初心者でも安心して長時間走れる点が魅力です。アルミならではのタフさも相まって、国内外を問わず「旅仕様」として活躍するモデルといえるでしょう。
3. Cannondale Topstone 2

キャノンデールのトップストーンは、世界的にも評価の高い人気グラベルです。アルミモデルのTopstone 2は、Shimano GRXコンポーネントを採用し、グラベル専用の変速域を持つのが大きな特徴です。
舗装路ではロード寄りの軽快さを維持しつつ、未舗装路では安定してトラクションをかけられるよう設計されており、まさに「万能グラベル」の代表格。日常のライドから休日の冒険まで幅広く使えるため、エントリーユーザーから経験豊富なライダーまで幅広く支持されています。
4. Giant Revolt 2

世界最大の自転車メーカー、ジャイアントが展開するリボルトは、コストパフォーマンスに優れた一台です。アルミフレームながら快適性を重視した設計で、シートポストやジオメトリによってロングライドでの疲労を軽減します。
完成車の状態でも十分実用的ですが、将来的にホイールやタイヤをアップグレードすれば、より軽快で本格的な走りに進化させることも可能。価格を抑えつつも長期的に楽しめる点が、他モデルとの差別化ポイントです。
5. Merida Silex 200

メリダのサイレックス200は、アップライトなポジションで快適なライドが楽しめるモデルです。ジオメトリがやや短めに設計されており、小柄なライダーや初心者でも扱いやすいのが特徴です。
太めのタイヤが標準で装備されており、安定感に優れるため、河川敷や林道といった軽いオフロードに挑戦する際にも安心。街乗りや通勤でも扱いやすく、まさに「普段使いと趣味を両立できる」一台といえるでしょう。
6. Bianchi Impulso Allroad

ビアンキといえばロードレーサーの印象が強いですが、このインプルソ・オールロードはデザイン性と実用性を両立させたアルミグラベルです。カーボンフォークを採用しているため、前方からの振動吸収に優れ、快適性を高めています。
美しいデザインとブランドイメージを重視するライダーにとっては特に魅力的で、街乗りや休日のロングライドをスタイリッシュに楽しみたい人にぴったりです。
7. Fuji Jari 1.5

フジの「Jari」は、グラベルのエントリー層に強い支持を得ているシリーズです。安定性を重視したジオメトリで、初心者が未舗装に挑戦する際も安心感があります。1.5グレードはコストを抑えながら必要十分な性能を備え、日本の舗装路+軽いダートといった環境で抜群の適応力を発揮します。
価格と性能のバランスが非常に良く、「とりあえずグラベルを始めてみたい」という人の背中を押してくれる一台です。
8. Kona Rove AL

コナのローブ ALは、旅仕様を意識したタフな設計が特徴です。キャリアやフェンダー用のマウントが豊富に備わっており、荷物を積んでの長距離ライドに強いモデルです。アルミフレームならではの頑丈さで、長くハードに使い続けられるため、キャンプライドやツーリングを想定しているサイクリストには最適といえるでしょう。
価格帯別の選び方
- 10〜15万円前後:Merida Silex 200, Fuji Jari 1.5 → 初心者向け
- 15〜20万円前後:Specialized Diverge E5, Giant Revolt 2 → バランス型
- 20〜25万円以上:Trek Checkpoint ALR, Cannondale Topstone 2, Bianchi Impulso → 本格派やロングライド志向
まとめ

アルミグラベルは「耐久性・価格・実用性」の三拍子が揃ったモデルです。日本のライド環境を考えれば、むしろ一番現実的で楽しい選択肢といえるでしょう。ここで紹介した8台は、いずれも信頼できるメーカーが手がける優秀なバイクばかり。自分のスタイルに合った一台を選べば、ロードバイクだけでは得られなかった新しい世界が開けます。
「舗装路だけじゃ物足りない」と感じたら、ぜひアルミグラベルで未知のルートに踏み出してみてください。