「2025年版」カーボングラベルバイクおすすめ8選!最新モデルの特徴・価格・コンポーネントを徹底解説
はじめに:カーボングラベルの魅力とは?

グラベルバイクは近年、日本でも「第3のバイク」として注目されています。ロードバイクのスピード性と、MTBの走破性を両立する新しいカテゴリーですが、とりわけカーボンフレームモデルは高性能さゆえに人気が集中しています。
アルミに比べると価格は高いですが、カーボンは振動吸収性や軽量性に優れ、舗装と未舗装が入り混じる日本のライド環境で 快適に長距離を走れる のが大きな魅力です。さらに近年は、コンポーネントもSRAMやシマノのグラベル専用が充実し完成車としての完成度が格段に高まっています。
1. Specialized Diverge Carbon

- 価格帯:約35〜70万円(グレードによる)
- コンポーネント:Shimano GRX 600/810、またはSRAM Rival/Force AXS
- 特徴:Future Shockサスペンション搭載で快適性が突出
スペシャライズドの「Diverge Carbon」は、カーボングラベルの代名詞といえる存在です。独自のFuture Shock 2.0サスペンションをヘッドチューブに組み込み、舗装路の小刻みな段差や林道のガタつきを和らげ、長距離でも疲れを大幅に軽減します。
また、タイヤクリアランスは47c(700c)、または2.1インチ(650b)まで対応可能。これにより、レース志向の軽快仕様からアドベンチャー仕様まで自由にカスタムできる懐の深さを持っています。
おすすめライダー:長距離ブルベやオフロード混じりのツーリングを快適に走りたい人。オンロードとオフロードをシームレスにつなぐ走りを求めるライダー。
2. Trek Checkpoint SL

- 価格帯:約40〜65万円
- コンポーネント:Shimano GRX 820 Di2 / SRAM Rival AXS
- 特徴:IsoSpeedテクノロジー搭載、ロングライド特化型
トレックの「Checkpoint SL」は、エンデュランスロードのDomane譲りのIsoSpeedを搭載。トップチューブ部でしなりを作り出し、振動吸収性を大幅に向上させています。これにより、舗装主体のロングライドでも「ロードより快適」と感じられるほどです。
バイクパッキング用のマウントも豊富で、旅仕様としても強力。レースというよりは「走りながら旅する」サイクリストに寄り添う設計です。
おすすめライダー:舗装路をメインにしつつ、週末に未舗装も混ぜて走る人。自転車旅やブルベ志向のサイクリスト。
3. Cannondale Topstone Carbon

- 価格帯:約42〜75万円
- コンポーネント:Shimano GRX Di2 / SRAM Rival AXS / Force AXS
- 特徴:Kingpinサスペンションによる独自の快適性
キャノンデールの「Topstone Carbon」は、独創的なKingpinサスペンションシステムを搭載。シートチューブからリア三角をしならせる設計で、まるでフルサスMTBのように快適性を確保します。
この仕組みにより未舗装の走破性が非常に高く、同時にロードのようなシャープさも維持。グラベルレースや未舗装比率の高いルートを走るライダーに最適です。
おすすめライダー:本格的なグラベルレースに挑戦したい人。オフロード走行を楽しみつつ舗装路も軽快に走りたい欲張り派。
4. Giant Revolt Advanced

- 価格帯:約33〜55万円
- コンポーネント:Shimano GRX 600/820、SRAM Rival AXS
- 特徴:軽量カーボンと高い拡張性
ジャイアントの「Revolt Advanced」は、コストパフォーマンスに優れたカーボングラベル。軽量かつ剛性のバランスが取れたカーボンフレームに、可変式のリアエンド「フリップチップ」を採用し、ホイールベースを調整可能です。
より安定志向か、俊敏性重視かをライダーが選べる柔軟さが魅力で、ライドスタイルの変化に長期的に対応できます。
おすすめライダー:コストを抑えつつも軽量で快適なカーボングラベルを求める人。幅広い遊び方を一台で楽しみたい人。
5. Merida Silex 6000

- 価格帯:約36〜48万円
- コンポーネント:Shimano GRX 820 Di2 / 機械式GRX
- 特徴:アップライトなポジション、初心者にも優しい設計
メリダの「Silex」は、快適性を最重視したジオメトリが特徴的です。ハンドル位置が高く、リラックスした姿勢で乗れるため、グラベル初心者や長距離ツーリング派に最適。
カーボンモデルの6000グレードでは、剛性と快適性のバランスをとりつつ、デザイン性も洗練されています。価格も他ブランドより控えめで、カーボン導入の第一歩におすすめです。
おすすめライダー:アップライトな乗車姿勢で長距離を快適に走りたい人。初めてのカーボングラベルに挑戦したい人。
6. Bianchi Arcadex

- 価格帯:約46〜65万円
- コンポーネント:Shimano GRX 820 / SRAM Rival AXS
- 特徴:イタリアンデザインとグラベル性能の融合
ビアンキの「Arcadex」は、ロードレーサー的な美しさとグラベルの走破性を兼ね備えたモデルです。エアロロード的なフレーム造形で、舗装路でもスピード感を失わず、見た目もスタイリッシュ。
カラーリングはもちろんビアンキ伝統のチェレステを採用。性能だけでなく「所有欲」を満たす一台であり、街乗りでも人目を引く存在感を放ちます。
おすすめライダー:見た目の美しさも重視したい人。ロードと同じ感覚でグラベルも楽しみたい人。
7. Cervélo Áspero

- 価格帯:約55〜90万円
- コンポーネント:SRAM Rival AXS / Force AXS / Shimano GRX Di2
- 特徴:ロードレーサー直系の俊敏なグラベルレーサー
サーヴェロの「Áspero」は、グラベルレース志向のライダーから絶大な支持を受けています。フレーム剛性が非常に高く、ロードバイクさながらの俊敏な反応を実現。
ワールドツアーチームにも供給するCervéloらしく、ただの冒険用バイクではなく「勝つためのグラベル」を体現した存在です。
おすすめライダー:スピードを追求するグラベルレーサー。ロードからの乗り換えで違和感なく速く走りたい人。
8. Canyon Grail CF

- 価格帯:約38〜70万円(国内は通販直販)
- コンポーネント:Shimano GRX / SRAM Rival AXS
- 特徴:独創的な二段ハンドルと高コスパ
キャニオンの「Grail CF」は、独自の二段式ハンドルバー「Hover Bar」で話題を呼んだモデルです。未舗装での振動吸収性に優れ、快適性を一歩先に進めています。
通販直販という販売形態ゆえにコストパフォーマンスが非常に高く、同価格帯の他ブランドよりもハイグレードな仕様を手に入れられるのも大きな魅力です。
おすすめライダー:最新の独創的な設計を試したい人。コストパフォーマンス重視でグラベルを始めたい人。
まとめ:カーボングラベルは誰に最適か?

ここまで紹介した8台はいずれも「快適性・軽量性・デザイン性」でアルミにはない魅力を持っています。価格帯は30万円台から90万円前後と幅広く、コンポーネントも機械式から電動まで多彩です。
- 快適性重視 → Specialized Diverge / Trek Checkpoint
- レース志向 → Cervélo Áspero / Cannondale Topstone Carbon
- デザイン重視 → Bianchi Arcadex
- コストパフォーマンス重視 → Giant Revolt Advanced / Canyon Grail
グラベルというジャンルが「冒険」から「レース」へと広がりつつある今、自分のスタイルに合わせたカーボンモデルを選ぶことが、長く楽しむカギになるでしょう。
