Ribble(英国)/Chapter2(ニュージーランド)徹底解説【2026年版|設計思想で選ぶ新興ロードバイク】
はじめに|RibbleとChapter2は「ブランドでなく思想で選ばれる」存在

Ribble(英国)とChapter2(ニュージーランド)は、いずれも巨大なプロチームスポンサーや派手な広告に頼らず、明確な設計思想そのものを武器に支持を広げてきた新興〜準新興ロードバイクブランドです。
この記事では、単なるスペック比較ではなく、
- どんな思想で設計されているのか
- その思想が実際の走りにどう表れるのか
- どんなライダーにフィットするのか
という視点から、RibbleとChapter2を徹底的に掘り下げます。
Ribble(リブル)|英国合理主義が生んだ「性能と価格の最適解」

Ribbleの設計思想|数値で語れるパフォーマンスを、現実的な価格で
Ribbleは1897年創業という長い歴史を持ちながら、近年D2C(直販)モデルへ大きく舵を切ったことで一気に注目を集めました。その根底にあるのは、英国らしい合理主義と実用主義です。
Ribbleの設計思想は極めて明快で、
- 空力・剛性・重量といった「数値化できる性能」を重視
- 流行に振り回されず、理論的に効果がある要素のみを採用
- 中間コストを削減し、価格と性能のバランスを最大化
という考え方で一貫しています。
「高級感」や「物語性」よりも、走行性能という結果を重視するライダーに向けたブランドと言えるでしょう。
Ribbleの良い点・強み|速さを理屈で説明できる
Ribbleの最大の魅力は、設計意図が非常に分かりやすい点です。
フレーム形状、チューブ断面、ジオメトリはいずれも、
- 空力的にどの程度有利か
- 剛性バランスはどこを狙っているか
が論理的に説明できる設計になっています。
その結果、
- 平地巡航が楽
- パワーをかけた分だけ素直に進む
- 高速域での安定感が高い
といった、**「速さを実感しやすい乗り味」**が特徴です。
Ribbleの代表モデル
Ribble Ultra SL R
Ribbleを象徴するエアロロード。徹底した空力設計と高剛性を両立し、
- レース
- 高速グループライド
- 平坦基調のコース
で真価を発揮します。反応性は高いものの、過度にピーキーではなく、理詰めで速さを求めるライダーに適した一台です。
Ribble Endurance SL R
長距離志向のライダー向けモデル。振動吸収性と安定感を重視しながらも、Ribbleらしく走りの軽快さは失われていません。
ブルベやロングライドをメインにしつつ、走行性能も妥協したくない人に向いています。
Ribbleが向いている人
Ribbleは、次のようなライダーに特にフィットします。
- 数値や理論に納得して機材を選びたい
- ブランドイメージより性能重視
- レースや高速走行の比率が高い
- 価格と性能のバランスを冷静に見たい
逆に、「乗り味の情緒」や「所有感」を最優先する場合は、やや物足りなく感じる可能性もあります。
Chapter2(チャプター2)|ニュージーランド発、感覚と思想で作られるロードバイク

Chapter2の設計思想|数値よりフィーリングを信じる
Chapter2は、元Cervélo創業メンバーによって立ち上げられたブランドです。その設計思想はRibbleとは対照的で、
- 数値至上主義ではない
- 乗り手が感じるフィーリングを最優先
- フレームは「道具」であり「作品」
という考え方が根底にあります。
Chapter2は、**設計者自身が「どう走らせたいか」**を非常に強く反映したバイク作りをしているのが特徴です。
Chapter2の良い点・強み|距離を走るほど評価が上がる
Chapter2のバイクは、短時間の試乗では真価が分かりにくい一方、
- 50km
- 100km
- 150km
と距離を重ねるほど、疲労の少なさや安定感が際立ちます。
剛性を単純に高めるのではなく、
- 荷重がかかったときのしなり方
- 荒れた路面での収束性
を丁寧に作り込んでいるため、**「長く楽しく走れるロードバイク」**という評価に落ち着くケースが多いです。
Chapter2の代表モデル
Chapter2 Tere
オールラウンドモデルでありながら、快適性と安定感を強く意識した設計。レース一辺倒ではなく、
- ロングライド
- ヒルクライム
- 日常的なライド
まで幅広く対応します。
Chapter2 Koko
エンデュランス寄りのモデル。振動吸収性に優れ、ペースを抑えた長距離走行で特に評価が高い一台です。
Chapter2が向いている人
Chapter2は、
- 数値より乗り味を重視したい
- ロングライド中心
- フレームから組む楽しさを味わいたい
- 人と被らないバイクに惹かれる
といったライダーに強くおすすめできます。
Ribble vs Chapter2|設計思想で見る決定的な違い
| 観点 | Ribble | Chapter2 |
|---|---|---|
| 思想 | 数値・理論重視 | フィーリング重視 |
| 得意分野 | 高速巡航・レース | ロングライド・快適性 |
| 購入スタイル | 完成車中心 | フレーム販売中心 |
どちらが優れているかではなく、どちらが自分の走り方に合うかで選ぶべき2ブランドです。
まとめ|この2ブランドは「思想で選ぶ」象徴的存在

RibbleとChapter2は、新興ロードバイク市場において、
- 設計思想を明確に打ち出し
- 価格やブランド力に頼らず
- ライダー自身の価値観で選ばれる
数少ない存在です。
「ブランド名」ではなく、自分がどんな走りをしたいのかを基準に選ぶなら、この2社は極めて分かりやすい指標になります。
