【2026年最新版】Scribe Hunt Wheels Elitewheels Winspace(HYPER) Light Bicycleについて解説
はじめに|ロードバイクの“伸び代”は、今もホイールにある

ロードバイクの進化は、ここ10年で劇的に進みました。フレームは空力と快適性を両立し、コンポーネントは電動化によって完成度が一気に引き上げられました。かつて「機材差」と呼ばれていたものの多くは、すでに平均化されつつあります。
その中で、今もなお走りの印象を大きく変えるパーツがホイールです。
同じフレーム・同じコンポでも、ホイールを替えただけ、加速、巡航、疲労感が明確に変わる
この体験をしたことがある人は少なくないでしょう。
そして2020年代後半に入り、ホイール市場で起きている最大の変化が、新興ハイエンドブランドの台頭です。
もはや「安い代替品」ではなく、「合理的な選択肢」として認識され始めています。
新興ハイエンドホイールとは何か?

単なる“中華ホイール”とは別物
まず誤解を解いておきたいのは、今回扱うホイールが、いわゆる「安価な無名ホイール」ではないという点です。
新興ハイエンドホイールの共通点は次の通りです。
- ロード専用設計(グラベル流用ではない)
- UCI規格を前提とした設計
- 空力・剛性・耐久性を数値と実走で検証
- メジャーブランドより価格が抑えめだが、思想は妥協しない
つまり、「価格を下げるために性能を削った」のではなく、流通・広告・ブランド維持コストを削り、性能に集中した結果として安いという立ち位置です。
なぜ今、新興ブランドが選ばれるのか?
新興ホイールが支持される背景には、次のような理由があります。
新興ブランドが支持される理由
- メジャーブランドの価格上昇が限界に近い
- 構造解析・風洞試験が民主化した
- OEM技術の成熟で品質差が縮まった
- SNS・レビュー文化で実使用評価が可視化された
結果として、「有名だから速い」という時代は終わり、「理にかなっているかどうか」で機材を選ぶ時代に移行しています。
今回紹介する5ブランド一覧
| ブランド | 国 | 特徴 |
|---|---|---|
| Scribe | 英国 | 空力理論特化・データ重視 |
| Hunt Wheels | 英国 | 実走バランス・万能型 |
| Elitewheels | 中国 | 直販×高剛性 |
| Winspace(HYPER) | 中国 | 軽量×剛性の両立 |
| Light Bicycle | 中国 | フルカスタム対応 |
① Scribe|「速さ」を理屈で証明する空力至上主義

Scribeは、現在の新興ホイールブランドの中でも、最も“理論派”な存在です。
彼らは「速い」という感覚的な言葉を嫌い、常に数値と構造で説明しようとします。
空力を“ホイール単体”で考えない発想を持っていて、リムだけで空力を語らない点や、スポーク、ハブ、タイヤ装着状態まで含める、横風=失速の原因と定義するといったことが挙げられます。
また、Élan Ultraシリーズでは、スポークに独特のうねりを持たせることで、横風下での乱流を積極的にコントロールしています。
特徴として、高速域での伸びが止まらない、一定速度を維持しやすい、速度が落ちにくい(=脚を温存できる)といった点が挙げられます。
「軽さで勝負するホイール」ではありませんが、平均速度を上げたいライダーにとって非常に合理的です。
② Hunt Wheels|“使い切れる性能”を最重視する万能派

Huntは、新興ブランドの中で最も「失敗しにくい」選択肢です。
というのも、Huntの思想は一貫しています。
横風で怖くない、長時間乗って疲れにくい、整備性とサポートを重視といったこれらの特徴が挙げられ、また、突出した数値はありませんが、どんな場面でも平均点以上を出す設計です。
癖がなくすぐ慣れる、ロングライド後半でも安定、下りで安心感があるといった点もあります。
初めてハイエンドホイールを使う人ほど、この良さを実感できます。
③ Elitewheels|直販モデルが到達した“戦闘力”

Elitewheelsは、「価格の安さ」だけで語ると見誤ります。
このブランドの本質は、剛性と反応性の高さです。
踏んだ力が即座に進みに変わる、ダンシング時の反応が鋭い、といった性質を持ち、反面、脚力は要求されるホイールとなっています。
楽なホイールではありませんが、レースで使えば確実に武器になるタイプです。
④ Winspace(HYPER)|軽さと剛性の黄金比

HYPERシリーズは、新興ホイールの中でも“軽量ホイールの完成形”と呼べる存在です。
ヒルクライムでも明確に楽で、軽いのに腰砕けしない、反応が速くテンポが良いといった性質、特徴があります。
登り主体のコースでは、体感差がはっきり出るホイールです。
⑤ Light Bicycle|“選ぶ楽しさ”を極めた玄人向け

Light Bicycleは、他の4ブランドとは少し立ち位置が異なります。
最大の魅力として、完全カスタムが挙げられます。
リム深度やリム幅、ハブのメーカーからスポークの種類まで細かく指定でき、「自分の脚質に合わせた一本」を作れるのが最大の魅力です。
新興5ブランド簡易比較表
| ブランド | 強み | 弱点 |
|---|---|---|
| Scribe | 空力性能 | 軽量性 |
| Hunt | 安定感 | 尖りの少なさ |
| Elitewheels | 剛性 | 脚力要求 |
| Winspace | 軽量 | 高速安定性 |
| Light Bicycle | 自由度 | 選定難易度 |
メジャーブランドとどう違うのか?
新興ホイールは、次のような価値観を持っています。
- 「誰でも使える」より「合う人に刺さる」
- ブランド価値より実効性能
- マーケティングより構造設計
これは決してメジャーブランドを否定するものではありません。
あくまで、今の時代は“選択肢が増えた”ということです。
まとめ|新興ハイエンドホイールは、合理性の塊である

かつて新興ホイールは「チャレンジ」でした。
しかし今は違います。
- 理論で選ぶなら Scribe
- 安心感なら Hunt
- 価格性能比なら Elitewheels
- 登り重視なら Winspace
- こだわるなら Light Bicycle
重要なのは、
「どれが一番有名か」ではなく「どれが自分の走りに合うか」。
新興ハイエンドホイールは、その答えを非常に明確に提示してくれます。




