【徹底比較】iPad Pro M5 vs M4|性能・AI処理・デザインの進化を検証。2025年モデルは“買い”か?
はじめに:タブレットの新しい基準が生まれた

2025年に登場した「iPad Pro M5」
このモデルは、Appleがこれまで様々な製品で培ってきたハードウェア技術とAI処理の両立を象徴するかのようなモデルとなっています。
デザインこそM4iPadモデルを踏襲していますが、その中身は大きく進化しており、特に、AI対応処理能力・通信性能・エネルギー効率といった「見えない進化」が明確です。
そんなiPad Proについて今回は、旧世代「iPad Pro M4」からどこが進化したのか?買い替えるべきか?どんなユーザーにM5が最適なのか?を基本を改めておさらいしながら詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
iPad Pro M5モデルとM4モデルの基本スペック表(比較表)
| 項目 | iPad Pro M5 (2025年) | iPad Pro M4 (2024年) |
|---|---|---|
| チップ | M5チップ(最大10コアCPU/10コアGPU) | M4チップ(最大10コアCPU/10コアGPU) |
| Neural Engine | 新世代AIプロセッサ(前世代比3.5倍高速) | 第2世代Neural Engine |
| RAM | 最大16GB | 最大16GB |
| ディスプレイ | Tandem OLED(11/13インチ) | Tandem OLED(11/13インチ) |
| 通信規格 | Wi-Fi 7/Bluetooth 6/Thread対応 | Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.3 |
| ストレージ速度 | 最大2倍高速 | 標準速度 |
| 厚み・重量 | わずかに軽量化(11″で約5.1mm) | 約5.3mm |
| OS | iPadOS 26(AI最適化対応) | iPadOS 17(後に26対応) |
上記の表を見てわかる通り、AI性能の大幅な向上がわかると思います。
特に、新世代AIプロセッサはM4と比較して、3.5倍高速と、驚異的な性能向上を果たしています。
その他、Wi-FiやBluetoothの高速化、ストレージ速度の向上といった、中身の進化が顕著です。
ただ、ここまで来ると、果たしてどこまでのユーザーに適しているのか。と言った疑問も出てくるのが正直なところです。
そこのところは後ほど詳しくご紹介します。
M5 iPad Proの3大進化ポイント

① Appleシリコン“M5”がもたらすAI性能の飛躍
M4からM5への最大の進化は、やはりAI処理性能にあります。
M5チップは、新しいNeural Engineを搭載し、前世代比で最大3.5倍のAI推論速度を実現しました。
この違いは、単なる数値上の性能差ではなく、iPadが初めて「AIデバイス」として本格化した瞬間と言っていいでしょう。
たとえば
- 画像編集アプリでのAI補正(被写体自動切り抜き、ライティング最適化)
- ビデオ編集でのリアルタイムAIカラーグレーディング
- 音声認識やノート自動要約機能の精度向上
といった作業が、遅延なくローカル処理で行えるようになっています。
② 高速通信とストレージ性能でワークフローが変わる
M5モデルはWi-Fi 7に対応しています。
これにより、最大5.8Gbps級の超高速通信が可能になり、クラウドストレージや外部ディスクへのアクセス速度が体感できるレベルで向上しています。
M4のWi-Fi 6Eでも十分速かったのですが、映像編集やクラウド作業中心のユーザーにとってはM5の恩恵は非常に大きいです。
また、ストレージ読み書き速度も約2倍に向上。特に1TB以上のモデルではSSDレベルのパフォーマンスを感じられるため、4K/8K素材を扱う動画制作者にも向いています。
さらには、Thread対応により、スマートホーム機器やIoTとの連携も強化されています。これは地味ながら、Appleのエコシステム拡張を支える進化です。
③ デザインは踏襲、完成度はさらに高まる
外観デザインはM4とほぼ同一。しかし、筐体の精度と軽量化は確実に進化しています。
特に13インチモデルでは、わずか5.1mmの厚みという、Apple史上最薄のボディを実現。
この薄さでありながら、放熱性能・剛性・バッテリー効率を維持している点が驚異的です。
また、Tandem OLEDの発色・HDR性能も進化し、屋外視認性が向上。
Apple Pencil Proの応答性も改善されており、描画時の“ペン先の遅れ”がほとんど感じられません。
M4とM5の違いを用途別に比較

▶ クリエイター/映像編集者の場合
- M5:AI処理による自動補正・リアルタイムプレビューが可能。大容量データの取り扱いが快適。
- M4:高性能だがAI処理がクラウド依存の場面も多い。
特に、映像・写真・CGなどを扱うクリエイターには、M5の圧倒的な処理速度が真価を発揮します。
また、DaVinci ResolveやLumaFusionなどの編集ソフトでは、書き出し速度が平均30〜40%向上しています。
▶ ビジネス・ノマドワーカーの場合
- M5:Wi-Fi 7とThunderbolt対応で、外出先でも大容量データのやりとりがスムーズ。
- M4:やや通信帯域が劣るため、安定性に欠ける場面も。
M5はビデオ会議やリモートデスクトップ、AIノート要約などの仕事用途にも最適です。
また、iPadOS 26では生成AIによるプレゼン資料作成・文書整理支援機能も搭載予定とされています。
▶ 学生・一般ユーザーの場合
- M5:AIノート、学習支援機能、音声要約など教育面で強化。
- M4:十分高性能だが、AI活用が限られる。
学習アプリ・論文整理・メモ自動変換など、AIを活用した効率化を求めるならM5が断然有利です。
ただし、ブラウジング中心のライトユーザーにはM4でも十分な性能があります。
M5モデルの価格帯(日本国内参考)
| モデル | 価格(Wi-Fi) | ストレージ | 備考 |
|---|---|---|---|
| iPad Pro 11インチ M5 | 約159,800円〜 | 256GB〜2TB | 薄型・携帯性重視 |
| iPad Pro 13インチ M5 | 約199,800円〜 | 256GB〜2TB | クリエイター向け |
| iPad Pro 11インチ M4 | 約139,800円〜 | 256GB〜2TB | 旧世代でも高性能 |
| iPad Pro 13インチ M4 | 約179,800円〜 | 256GB〜2TB | コスパ重視におすすめ |
※2025年10月時点、Apple公式および国内販売価格を基準にしています。
M4ユーザーは買い替えるべきか?どこまでのユーザーに適しているのか?

結論から言えば、用途次第です。
買い替えを強くおすすめする人
買い換えを強くお勧めする人は以下の通り。
- 動画・CG・AI処理系の制作を行う人
- Wi-Fi 7などの次世代通信環境を活かしたい人
- Apple Pencil ProやMagic Keyboardの最新機能をフル活用したい人
M5チップはそのパワフルさゆえに、通常の作業ではそのパフォーマンスを生かしきれません。
なので高負荷な作業、例えば、4Kの動画編集やCG系の作業、そして序盤に触れた通り、高性能なAI処理能力を活かした制作活動。
これらの作業を極力ストレスなく行いたいと言う人は購入しても問題ないでしょう。
また、次世代通信規格の恩恵を預かりたい人、もっと言えば、その環境が整っている人、純正のアクセサリー(Apple Pencil ProやMagic Keyboard)を使いこなしたい人は私としても、今回の新型モデルは買い替え時かなと感じます。
M4をそのまま使ってよい人
では、逆にどのような人がM4をステイで良いのでしょうか?
- ネット・動画・文書作業が中心のユーザー
- すでにM4で性能的に不満がない人
- 価格面を重視し、長期運用したい人
特に軽作業がメインのユーザーに関してはM5 iPad Proは確実に持て余すでしょう。
また、コスパを気にするユーザーなどはM4でも十分すぎる性能を持っているので、ステイで良いと思います。
M5は“性能が必要な人には明確な進化”であり、“ライトユーザーには贅沢すぎる選択”といえます。
なので、ほとんどの人にとっては、価格に釣り合わない持て余すタブレットになってしまう可能性があります。
まとめ:“未来のスタンダード”を体現するiPad、それがM5 iPad Pro

結論としてiPad Pro M5は現時点で最強のタブレットであり、AppleのAI戦略を牽引するモデルです。
M4世代を持っているユーザーにとっても「AIを中心に据えた新時代のワークフロー」を体験したいなら買い替えの価値があります。
しかし、そのほとんどのユーザーにはM4チップ搭載モデルで十分すぎるのも事実。
確かに、iPad Proをこれから新調しようと考えているユーザーにも、M5 iPad Proは長く使える1台として、購入の候補に上がる有力な選択肢の一つになることは間違いないでしょう。
ですが、よほど最新の機能が欲しいユーザーや高負荷な作業を行わないユーザーにとっては、決して賢い選択とは言えず、むしろ旧世代のモデルを安く購入し、余った資金でアクセサリーを揃える。と言った購入の仕方のほうが場合によっては賢い選択だとも私は思います。
いずれにせよ、ご自身の用途と性能を照らし合わせることが今回のモデルに関しては最も重要です。
