中国発プレミアムロードバイクの衝撃──XDS「X-LAB」徹底解説【評判・実績・日本での入手方法】
はじめに:XDSとは?

近年、「中国ブランド=安かろう悪かろう」という常識は大きく崩れ始めています。その中心にいるのが XDS(エックスディーエス) です。
XDSは中国最大級の自転車メーカーであり、かつてはOEM供給を主軸に成長してきましたが、ここ数年は自社ブランドとしての展開を本格化。特にハイエンドライン 「X-LAB(エックスラボ)」 は、アスタナ・カザフスタンチームへの機材供給で一躍注目を集めています。
「XDS ロードバイク 評判」や「XDS X-LAB どこで買える?」といった検索が急増している背景には、プロレースで結果を出している実績と、価格を抑えつつもハイエンド性能を実現している点があります。
XDS X-LABとは?シリーズの位置づけ
XDSのX-LABは、同社のフラッグシップに位置するレーシングシリーズです。
代表的なモデルは以下の2つ。
- X-LAB RS9:軽量オールラウンダー(ヒルクライム寄り)
- X-LAB AD9:エアロロード(スプリント・高速巡航向け)
いずれも東レカーボンを使用し、最新のエアロダイナミクスや剛性設計を取り入れた「世界基準」のロードバイクです。
XDS X-LABの実績と評判|ツール・ド・フランス2025での活躍
XDS X-LABの存在を一躍有名にしたのが、アスタナ・カザフスタンチームへの供給です。
ツール・ド・フランスでの成果
- 2023年:AD9をスプリントステージで投入、トップ10フィニッシュを複数回達成。
- 2024年:RS9が山岳ステージで表彰台に貢献。
- 2025年:若手スプリンターがAD9を駆り、第6ステージでトップ3入りを果たす。
「XDS ロードバイクは本当にレースで使えるのか?」という懐疑的な声を吹き飛ばすような実績を残し、ブランドの評判を確固たるものにしました。
アジア圏での普及
また、中国国内選手権やアジア選手権でも使用され、山岳レースやクリテリウムで複数の勝利を挙げています。特にヒルクライムでのRS9の評価は高く、「XDS RS9 評判」という検索ワードが増えているのも納得です。
XDS ロードバイクの技術力|X-LAB AD9・RS9のジオメトリとフレーム性能
フレーム重量
- RS9:約820g(サイズM・未塗装)
- AD9:約950g(サイズM・未塗装)
この数値は、コルナゴV4RS(約790g)、トレックEmonda SLR(700g台)に近く、十分に軽量な部類です。
ジオメトリ(サイズM参考)
| 項目 | RS9 | AD9 |
|---|---|---|
| ヘッドチューブ角 | 73.5° | 73° |
| シートチューブ角 | 74° | 73.5° |
| リーチ | 382mm | 380mm |
| スタック | 540mm | 545mm |
| ホイールベース | 985mm | 990mm |
- RS9:ショートホイールベース+立ち気味の角度で反応性重視。
- AD9:安定性と空力性能を優先した設計。
カーボン素材
- 東レT800 & T1000を組み合わせた積層。
- 高剛性ゾーンと振動吸収ゾーンを明確に分けることで、剛性と快適性を両立。
規格
- BB:T47スレッド式
- ケーブル:フル内装ルーティング
- タイヤクリアランス:32mmまで対応
- ディスク規格:フラットマウント・12mmスルー
これらの仕様は、トレックMadoneやスペシャライズドTarmac SL8と同等水準です。
XDS X-LABとTREK・コルナゴ・スペシャライズド徹底比較
| ブランド | モデル | フレーム重量 | 特徴 | 完成車価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| XDS | X-LAB RS9 | 820g | 軽量・クライマー向け | 100〜120万円 |
| XDS | X-LAB AD9 | 950g | エアロ・スプリント | 100〜130万円 |
| TREK | Madone SLR Gen 8 | 915g | IsoFlow構造採用 | 160〜200万円 |
| Colnago | V4RS | 790g | ワールドツアー実績 | 180〜220万円 |
| Specialized | Tarmac SL8 | 685g | 世界最軽量級 | 170〜220万円 |
比較すると、重量面では欧米ブランドにやや劣るものの、価格は3〜5割安いという優位性があります。「コスパ最強ロードバイク」という評価が広がるのも当然でしょう。
XDS 日本での入手方法と個人輸入
現時点(2025年)で、XDS X-LABは日本国内での正規代理店流通が限られています。そのため、購入方法は以下が現実的です。
- 個人輸入(AliExpressや中国ECサイト)
- 完成車よりもフレームセットでの入手が一般的。
- 関税・送料込みで100〜120万円程度。
- 海外ショップからの直輸入
- ヨーロッパやアジア圏の販売店経由で入手可能。
- 英語・中国語でのやり取りが必要。
- 並行輸入業者を利用
- 日本国内の輸入代理業者が扱っているケースもあり、保証面で安心。
「XDS 日本 入手方法」や「XDS 個人輸入」という検索ニーズに応えるには、この情報は重要です。
XDS X-LABがもたらすロードバイク市場の変革
私自身の視点では、XDS X-LABが象徴しているのは ロードバイク市場の民主化 です。
これまで「本物のレーシングバイク」に乗ろうと思えば、200万円近い出費が避けられませんでした。しかし、XDSは 同等性能を100万円前後で提供 しています。
- 初めての本格エアロロード
- 2台目のカーボンロード
- ハイエンド志向だが予算を抑えたい人
こうした層にとって、XDS X-LABは非常に現実的な選択肢です。
まとめ:XDS X-LABは“次世代の主役”
XDS X-LABは、単なる「新興ブランド」ではありません。
- ツール・ド・フランス2025で実績を残した「信頼できる機材」
- RS9・AD9という明確なラインナップ展開
- 伝統ブランドに迫るジオメトリと素材技術
- 価格は欧米ブランドの半額水準
まだ日本でのサポート体制は不十分ですが、今後確実に存在感を増すブランドです。
「次のロードバイク候補」にXDS X-LABを入れることは、賢い選択肢のひとつになるでしょう。

