「2025年モデル」カンパニョーロの最新13sコンポーネント SUPER RECORD 13をご紹介

カンパニョーロ(Campagnolo)のSuper Record Wireless 13-speed(スーパーレコード ワイヤレス 13速)は、2023年に登場した同社初の完全ワイヤレス電動コンポーネントであり、カンパニョーロの哲学を現代に再定義したフラッグシップグループセットです。
今回はそんなカンパニョーロの最新コンポーネントについて、特徴と魅力についてまとめてみました。ぜひ最後までお付き合いください。
Super Record Wireless 13:特徴と魅力のポイント

特徴① 13速化=「スムーズ」ではなく「論理的な変速間隔」
カンパニョーロはただ1段増やすだけでなく、「全体のギアレンジの中でどう使うか」を徹底的に見直しています。
例えばカセットの構成例として、10-26T, 10-27T, 10-29T(すべて10T始まり)といった具合になっており、またフロントは50/34または48/32のコンパクト志向となっています。
これは“1速ごとの間隔が狭くて使いやすい”ではなく、「脚を使い切らずに回転でつなげる変速」を特徴に持っていると言えるでしょう。
13速化によって生まれたのは「微妙な負荷変化を避け、テンポよく走り続けられるリズム設計」です。
まさに“感覚で変速を忘れる”という思想です。
特徴② 完全ワイヤレス電動シフト:独自規格で安定性と応答性を両立
各コンポーネント(シフター/ディレイラー)は個別のバッテリーで駆動します。(シマノDi2やスラムAXSとは構造が異なる)
スマホアプリでシフトスピード・多段シフトなどをカスタマイズ可能です。
また、シフト感はクリック式で明確となっておりカンパニョーロならではの「機械的な満足感」が残されています。
これらはSRAMの軽さ、Shimanoのスムーズさとは異なり、カンパニョーロは「触感のドラマ性」に重きを置いた唯一の存在を体現していると言えるでしょう。
シフターを押すたびに「走っている手応え」が残る。これは他ブランドにはない感性領域の魅力です。
特徴③ 唯一無二の美学と存在感:職人技×未来技術の融合
カーボン&チタン素材を随所に採用しつつ、造形は非常に有機的な作りとなっています。見た目も軽やかで、クランクやFD、RDもコンパクトな仕上がりとなっています。
ロゴやディテールが控えめながら圧倒的な存在感を放つこのモデルは、まさしくカンパニョーロが自信を持って送りだす唯一無二の存在と言えるでしょう。
Super Record Wirelessは単なる「ハイテクパーツ」ではなく、“走りの本質を静かに語るアートピース”のような存在で、美しく、静かに、鋭く動くまるでフェラーリのような哲学的高級感がありますね。
特徴④ 取り付け・整備の自由度と“所有体験”
各バッテリーは取り外し式となっています。そのおかげで充電がとてもラクで、かつ、持ち運びも便利な仕様となっています。
ワイヤレス化したことによってフレーム側のケーブルルーティングから解放され、よりスッキリとした見た目に、より取り扱いしやすいという特徴もあります。
また、ディレイラーの取付角などが厳密に設定できる仕様となっており、自分でセッティングを楽しめる玄人好みな仕上げとも言えるでしょう。
整備を“ただの作業”ではなく“調律”ととらえるサイクリストにとってこの自由度の高さは楽しみの幅を広げるギア体験になるでしょうね。
どんなサイクリストに最適か?

タイプ | 理由(独自の視点も含む) |
---|---|
✅ 熟練サイクリスト/趣味に投資できる層 | 技術・操作感・所有感を高次元で満たす。工具も愛する人に特に最適。 |
✅ ギア間隔の“感覚的整合性”を求める人 | 13速のリズムは「走り続けるテンポ」を崩さず維持できる。 |
✅ スラムやシマノにはない“人間的触感”を求める人 | カチッというクリックとともに、脚の延長にギアがあるような直感性 |
✅ 美学にこだわるバイクビルダー・コレクター | 見た目も所有感も最高峰。ガレージに置く価値があるパーツ群。 |
まとめ:Super Record Wireless 13sは、走りの“質感”に投資する人のための最高峰

このコンポーネントは、「より速く」ではなく「より濃く走る」という体験を実現するためのシステムです。
スペック競争に疲れたサイクリストやロングライドで“自分のリズム”を守り抜きたい人、バイクと一体になりたい人にはまさしくうってつけのコンポーネントになっていると思います。
Super Record Wirelessは、カンパニョーロの美学と革新を同時に味わえる、まさに“哲学的ハイエンドコンポーネント”と言えるでしょうね。