【徹底比較】Canon EOS RとEOS RPの違いとおすすめ使用シーン|フルサイズミラーレスを選ぶポイント
はじめに

Canonが2018年に初めて投入したフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」、そして翌年の2019年に登場したエントリーフルサイズモデル「EOS RP」。
どちらも同じRFマウントを採用し、Canonの新しいレンズシステムを活かせる点で共通していますが、その設計思想やターゲットユーザーは大きく異なります。
今回は、EOS RとEOS RPのスペックや使い勝手の違いを正確に整理し、どのような撮影シーンに向いているのかを詳しく解説します。
さらに、プロやハイアマチュア、初心者ユーザーといった立場ごとにおすすめの選び方を紹介します。
EOS RとEOS RPの基本スペック比較
まずは両機種のスペックを表で整理してみました。
| 項目 | EOS R | EOS RP |
|---|---|---|
| 発売年 | 2018年 | 2019年 |
| センサー | 30.3MP フルサイズ CMOS | 26.2MP フルサイズ CMOS |
| 画像エンジン | DIGIC 8 | DIGIC 8 |
| ISO感度 | 100-40000 (拡張50-102400) | 100-40000 (拡張50-102400) |
| AF方式 | デュアルピクセルCMOS AF、5655ポジション | デュアルピクセルCMOS AF、4779ポジション |
| 連写性能 | 最大8fps | 最大5fps |
| シャッター速度 | 1/8000秒〜30秒 | 1/4000秒〜30秒 |
| EVF | 0.5インチ 約369万ドット | 0.39インチ 約236万ドット |
| 液晶モニター | 3.15インチ 約210万ドット | 3.0インチ 約104万ドット |
| 動画性能 | 4K30p(クロップあり) | 4K24/25p(クロップあり) |
| バッテリー寿命(CIPA) | 約370枚 | 約250枚 |
| 本体重量 | 約660g(バッテリー・カード含む) | 約485g(バッテリー・カード含む) |
| 価格帯(2025年) | 中古 12〜15万円前後 | 中古 8〜10万円前後 |
※価格は2025年時点の中古市場相場。新品流通は終了しているケースが多い。
EOS Rの特徴と魅力

高解像度センサーによる豊かな描写
EOS Rは30.3MPのセンサーを搭載しており、フルサイズらしい高精細な描写を実現します。トリミング耐性にも優れており、風景や商品撮影などで「細部まで表現したい」というニーズに応えます。
高精度なAFと操作性
5655ポジションのデュアルピクセルCMOS AFは、被写体を高精度に捉え、ポートレートや動体撮影でも安心感があります。また、EOS Rの特徴的な「マルチファンクションバー」は賛否ありますが、操作の幅を広げるユニークな試みでした。
優れたファインダーと背面モニター
EVFは約369万ドットと非常に高精細で、光学ファインダーに近い見やすさを持ちます。さらに3.15インチの高解像度液晶により、ライブビュー撮影や再生時の視認性が良好です。
弱点
- 4K動画は1.7倍クロップされるため、広角レンズを活かしにくい
- 本体がやや重く、旅行や日常スナップには不向き
EOS RPの特徴と魅力

小型軽量で携帯性抜群
EOS RPの魅力は何といっても軽量ボディ。約485gという重量は、フルサイズ機としては非常に軽く、旅行や日常の持ち歩きに適しています。「フルサイズをもっと身近に」というコンセプトを体現したカメラです。
シンプルで扱いやすい操作系
EOS RPはEOS Rに比べて機能がシンプル化されています。マルチファンクションバーはなく、一般的なダイヤル操作中心で、初心者でも直感的に扱えます。
コストパフォーマンスの高さ
中古市場ではEOS RPは非常に手頃な価格帯になっており、初めてのフルサイズデビューに最適です。同価格帯のAPS-C機と迷うユーザーも多いですが、やはりフルサイズ特有のボケ感や描写力を味わえるのは大きな魅力です。
弱点
- EVFや液晶の解像度は控えめ
- バッテリー持ちが悪く、予備バッテリー必須
- シャッタースピードが1/4000秒止まりで、明るい単焦点使用時に制限が出る
用途別おすすめ使用シーン
EOS Rがおすすめのシーン
- スタジオ撮影:商品撮影やポートレート撮影など、解像度や操作性が求められる場面
- 風景写真:細部まで高精細に描写でき、トリミングにも強い
- 動画制作:クロップ制限はあるが、高精細EVFと信頼性の高いAFが活躍
EOS RPがおすすめのシーン
- 旅行や日常スナップ:軽量で持ち歩きやすい
- 初心者のフルサイズ入門:操作がシンプルで価格も手頃
- Vlogやカジュアル動画:小型軽量で三脚やジンバルに載せやすい
EOS RとEOS RPの「立ち位置」

EOS RとEOS RPは「兄弟機」というより「別の方向性を持ったカメラ」です。
EOS RはCanonが初めてRFマウントを世に送り出す「技術的な実験台」であり、スペック的にはハイアマチュア以上を意識しています。
一方、EOS RPは「フルサイズをもっと多くの人に」というコンセプトを前面に出し、ユーザー層を拡大する役割を担いました。
2025年現在では、Rシリーズの上位機種(EOS R5/R6/R3/R1)が充実していますが、EOS RとEOS RPは価格と性能のバランスから「中古市場で光る存在」と言えます。
特にEOS RPは「フルサイズを試したい人」にとって、今でも最も手にしやすいカメラのひとつです。
比較まとめ表
| 特徴 | EOS R | EOS RP |
|---|---|---|
| 解像度 | 高解像度 30.3MP | 標準 26.2MP |
| AF性能 | 高精度(5655ポジション) | 標準(4779ポジション) |
| 連写性能 | 8fps(動体対応可) | 5fps(日常スナップ向き) |
| ビューファインダー | 高精細 369万ドット | 標準 236万ドット |
| バッテリー寿命 | 約370枚 | 約250枚 |
| 携帯性 | やや重い(660g) | 軽量(485g) |
| 操作性 | 高機能だが複雑 | シンプルで直感的 |
| 価格(中古) | 12〜15万円前後 | 8〜10万円前後 |
| おすすめユーザー | プロ、ハイアマチュア | 初心者、旅行好き、軽さ重視 |
まとめ

Canon EOS RとEOS RPは、同じフルサイズミラーレスながら設計思想が大きく異なります。
- EOS Rは高解像度・高精細・高操作性を求めるユーザーに。
- EOS RPは軽量で扱いやすく、コストを抑えてフルサイズを楽しみたいユーザーに。
2025年時点で最新のRシリーズと比べるとスペック的には見劣りする部分もありますが、「中古市場で手に入れやすい価格」「必要十分な性能」という観点から、依然として魅力ある選択肢です。
自分がどんなシーンで撮影するかを具体的にイメージすることで、どちらのモデルが合うか自然と見えてくるはずです。

